#182
平成27年5月

オルレの道
このページは女将が毎月更新して唐津のおみやげ話や
とりとめないオシャベリをお伝えします。
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♪ 初夏の陽を浴びて、さるこう、オルレの道を!
―九州オルレ唐津コース―



 唐津の方言でも長崎と同じく、歩くことを「さるく」といいます。今日はご一緒にさるいてみませんか?さて、どこをさるきましょうか・・・・。正解は、「オルレ唐津コース」です。
オルレ、ご存じない? そうでしょうねえ。この頃韓国から入ってきた新しい言葉ですもの。済州島のほうで大流行のトレッキングの道が、オルレキルです。キルは道、オルレキルは、家に帰る細い道なんだそうです。韓国本土からたくさんの人が済州島を訪れてオルレコースを歩いていると聞きました。日本にまで波及したのは最近のことです。
 「九州オルレ」が済州島のオルレの本部から認定を受けて、いくつかのコースが始動したのはほんの数年前です。唐津コースも認定後間もないのですが、すでにたくさんの韓国人客が毎日歩いておられます。
 脚に自信がない私は、唐津オルレのオープンの時から代わりに歩いて案内を書いてくださる人をさがしていました。何人も断られた結果、いつもの松尾邦久さんが見かねて引き受けてくださいました。おまけにPDFに作ってくださいましたので、大助かり!
写真もプロですので、おたのしみいただけます。

 この地域は、ご存じでしょうが、豊臣秀吉が朝鮮半島・明国への侵略を企てた文禄慶長の役の前線基地だった肥前名護屋城のあるところです。オルレ道も、名護屋城と諸大名の陣跡を通ります。
 秀吉の「つわものどもの夢の跡」をたどるオルレは”自然をさるく”だけでなく、”歴史をさるく”ことにほかなりません。では、さるき人・松尾邦久氏の案内でごゆっくりさるいてください。




九州オルレ 唐津コースをさるく
 さるき人・写真  松尾邦久



 

 いかがでしたか?歴史のつまったオルレキルですので、トレッキング愛好者だけでなく、歴史趣味のかたにも最適なコースです。5時間も歩くのがいやな方には、短縮コースもあるそうです。オルレキルのいいところは、何かあればいつでも歩きやめてすぐに人家や車道のあるところに出られることです。人里離れてはいませんので、安心ですよ。スタート地点のコンビニでおにぎりを買って歩いていく人たちがたくさんいます。
 私も一度は歩いてみたいのですが、車では通れないし、車イスもむつかしいところがあるそうで、自力歩行では10分が限度の私では、・・・・・
 どなたかオンブしてくださいませんかねえ。軽いですから(うそ)。

 ではまた来月お目にかかりましょう。ごきげんよう。




 ありがとうございました。また来月お越しください。
 
                            洋々閣 女将  大河内はるみ